水師営の別館

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【陣風賦】H30.5.27「不思議な世界の危機管理」

まさか彼女が… 国民的アイドルグループの人気メンバーに出たスキャンダルに多くのファンがそう感じたであろう。控え目で、大人しい性格という印象は一夜にして壊されてしまった。


▼報道から1週間、世間を騒がせるかと思いきや、世間は日大アメフト問題に関心を寄せている。まさに彼女にとって天祐か、炎上する気配は全くないようだ。一方は杜撰な危機管理で世論の批判の的となっているが、そうすることこそが一番の危機管理になっている世界もあるのだから不思議だ。


▼恋愛禁止というお題目の如何を論じても仕方がない。「守るべきだが、仮に破るとしても隠し通してほしい 、それが責任だ」という意見に収斂されるからだ。何よりも不信感を抱くのは何事もなかったようにだんまりして、平然と日常を演じていることだ。


▼このまましらを切り通せば乗りきれるという計算が見え隠れしているようでならない。見え透いた嘘で沈黙すればするほど問題が拡大するというのが世の常である。お得意の黙殺がいつまでも力を発揮すると思わないのが賢明だ。


▼もはや従来の関係性は成立しなくなった。それでもなお「信じる」だの「支える」だの表明するファンもいるが、滑稽でならない。そもそもファンはあくまでも幻影を享受することしかできない立場だ。それを一緒になって虚像を作り出すことに勤しむというのは本然をわきまえない姿である。


▼無理をして、共犯してまで虚構を形成しては、それは「信者」も同然だ。虚しさと自己正当の言い訳ばかり残ってしまえばお金と時間の無駄である。盲信することがファンの証しになるわけではない。経済的に、精神的に自分は無理をしてないか、各人で今一度見つめ直すべきではないだろうか。