水師営の別館

Twitterで呟ききれなかったことや最近気になったことを書くブログです。

20代からの早期リタイア計画「未来のない会社の飲み会」

先日の飲み会の思い出

この間、会社での飲み会がありました。公式的なものではなく、有志による飲み会でしたがそれはもう苦痛な3時間でした。当初「飲み会をしましょう」と誘われたかと思いきや、勝手に幹事役を押しつけられ、予約、案内、集金等々をやらされました。そして飲み会の最中は注文をしろ、グラスを気にしろともはや給仕係に。


会話も退屈なもので口を開けば女の子の話がほとんど。会話の糸口が異性しかない人は現実に存在するのだと改めて感じました。そもそもこの飲み会、私含め5人で行う予定でしたが、当日になって2年目の社員が参加「させられました」。誘ったのは40手前の社員。どんな心境だったのかは分かりませんが、当日までその彼は意思表明をしなかったのですから本当は参加したくなかったのでしょう。


割に合わない若者

こういう不満は過去にも書いたのでこの辺で終わらせますが、飲み会を取り巻く環境は過去に比べて悪化しているのではないかと思います。苦痛、退屈と思う人は今の中高年にもいたでしょうが、コスパが合わない、費用対効果が限りなくゼロ、少ない旨味がなくなったと言うべきでしょうか。


昔の飲み会は上司のおごり、会社の接待費ということもあったと聞きます。しかし長い不況の結果、そんなことも少なくなりました。たとえ傾斜配分があったとしてもつまらないものにお金を使ったという事実は変わりません。経済的負担も心的負担も同時に負わされる点で状況は悪化すると共に、パワハラアルハラという概念の定着など社会の変化と飲み会文化に解離が生まれていることも一因でしょう。


嫌いなのは「会社の」飲み会

若い人たちに断られたことを受けて「付き合いが悪い」「お酒が飲めない」など否定的な感情を持つ人もいるでしょう。しかしそれを生み出しているのはあなた方であり、あなた方の責任と言う他ありません。「これが社会の常識」と飲み会のマナーや社会人論を語れば語るほどもう憎悪の念しか抱かなくなるので逆効果です。ますます嫌うだけでしょう。


私を含め飲み会が嫌いな人、断る人、ノリの悪い人というのは全くのプライベートな飲み会ではたくさん話しますし、たくさん飲み食いして、終電を逃しタクシーで帰ってもそれが辛いことだとは感じません。ただ「会社の飲み会」には関心がないということです。好きな者同士、おじさん同士でワイワイやればいいと思いますし、業務時間内の交流を大事にすればそれでいいのではと私は考えます。


持続不可能な飲み会文化の未来

友達と話をしてもやはり飲み会が嫌いな人は多いです。また一人飲み会嫌いを作ってしまったのだなと思いましたし、こういう人たちの割合が徐々に増えるにつれて今ある飲み会文化は衰退の一途をたどるのではないかと見ています。近い将来、上司が部下を誘うという図式がもはや成り立たなくなるということです。誘っても断られるだろう、誘っても私と同じ思いをするかもしれない、そもそもあー早く帰りたいと…


上司は上司のコミュニティで気兼ねなく楽しめる仲間と飲み、部下は部下でそのコミュニティで飲む、せいぜい形式的に残る忘年会や送別会程度しか席を一緒にしないという未来は近いと思います。むしろそれが健全で、仕事が終われば真っ直ぐ帰るという文化の醸成は働き方改革にも合致します。いつか気を使われる側になってもそれはそれで苦痛なので、この一件もまた私の早期リタイアへの決意を固めさせる出来事となりました。早く帰ろう!