水師営の別館

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【陣風賦】R1.10.8「出生数90万人割れか」

近所の公園で野球をする少年たちを見かける。子供の野球離れという声もあるがこの近辺ではまだまだ大丈夫そうだ。しかしそんな子供たちの声もいずれ聞けなくなるかもしれない報告が入ってきた。


厚労省がこのほど発表した人口動態統計の速報値によると、2019年の出生数が90万人割れすることが明らかになった。これは予想よりも2年早い90万人割れである。少子化に歯止めがかかってない。


▼識者はその原因として経済的な理由を挙げる他に、若者の未婚化が加速していることを指摘する。お金がないというより結婚や恋愛を避けるないしは諦める感覚が増えてきたのではないだろうか。


▼もはや結婚やその前提となる恋愛は昭和期に比べ、誰もがするものではなくなってしまった。今や人生の通過儀礼ではなく限られたごく一部の人が楽しめる「趣味」になってしまった感がある。


少子化対策として消費税増税を財源に幼児教育無償化などを行ったが効果は薄いだろう。子育て支援ばかり行われるのは「結婚はみんながするもの」という時代錯誤な考えがあるからではないだろうか。


▼そもそも私自身、誰かと結婚をして、子供を育てることに可能性やメリットを感じられない。増えない給料に悩み、共働きで疲弊し、自由に使えるお金も減ってしまうという未来が目に浮かぶ。


▼安倍首相は少子化を「国難」と位置づけたが、少なくとも私は国難に立ち向かえる様々な「スペック」がない。このまま「国賊」になってしまいそうだ。選ばれし人にどうか頑張ってもらいたい………