水師営の別館

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【陣風賦】R1.10.30「巨人敗れたり」

ON対決再来という野球中継から聞こえた煽り文句が滑稽に思えて仕方ない日本シリーズだった。日本一を決める頂上決戦は巨人の4連敗であっけなく終了し、ソフトバンクが日本一3連覇を果たした。全てにおいて敵方が我を凌駕していた。


▼野手層の厚さ、投手の球威の差、打線の破壊力など枚挙に暇がない。そもそも四球や失策といった論じるまでもない自滅的プレーが続出した4試合であった。これが両リーグを代表するにふさわしい戦いだったのかとする声もある。


▼さてそこから何を思ったか。打線は水物であり信用してならないということ、そして大味な試合をするチームは短期決戦に不向きであることだ。中軸の不振が際立ち、失策や四球が巨人を苦しめた。


▼確かにソフトバンクは切れ目のない打線を形成し、リーグトップを誇る本塁打が勝利への一打となった。しかし戦いを振り返れば、たとえ失点しても最小失点に抑え、投手戦にあっては四球や失策を限りなく避け、堅忍持久の姿勢で相手のミスを待ち続けた巧さが光った。


▼来季に向けて提言するならばディフェンス面の強化をぜひお願いしたい。守備の時間を短くさせる投手の制球力向上と投手の足を引っ張らない守備力強化を強く求めたい。これらの改善なくして、いくら大砲を揃えても着火できなければ意味がないからだ。守りから流れを呼び込むというのはあながち間違っていない。


▼守備強化の鍵はセカンドとサードだろう。吉川尚が復活できるか、坂本のコンバートを念頭にいれつつ内野手の補強が望まれる。大技頼りのチームではせいぜいリーグ優勝止まりだ。日本一奪回へ、できることは何でもやってやってほしい。