水師営の別館

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【陣風賦】R1.12.6「国民民主党、どこへ」

立憲民主党が国民民主党などに合流の呼びかけを行った。野党結集によってきたる総選挙を戦おうとしているためだ。しかしこの熱気なき、いつか来た道をたどるだけの合流劇にどれだけの支持が集まるのだろうか。


▼はっきり言って民主党の復活だ。これでは支持率上昇も政権与党へのダメージのどれも期待できない。失政を想起させ再び混乱と内紛を抱えた党運営が展開されるだけだからだ。玉虫色で合意した政策の解釈をめぐって揉めること必至である。


▼かつて同じ党に所属していたとはいえ立憲民主党と国民民主党はあまりにも政策への温度差が大きい。エネルギー政策にしてもそうだし、経済や安保政策での立ち位置が異なる。また与党との対決姿勢も異なり、国民民主党のそれは好感を持つものが多かった。それだけにかつての民主党の復活につながる合流には失望の念を禁じ得ない。


▼国民民主党は過去の失敗から反省し、心機一転した政策中心の集団になり得なかったということになる。所詮は己の議席欲しさに右往左往する政治屋集団だったのだろうか。若手・中堅から玉木執行部を激励するどころか合流を促したところにその浅ましさが表れている。


▼弱い野党と言われて久しいがその原因は結集できているかできていないかに根拠を求めるのは間違っている。国民に刺さる政策をアピールできなかったことにある。それを忘れた今般の呼びかけはさらなる政治離れ、政治不信を招くだけだろう。