水師営の別館

Twitterで呟ききれなかったことや最近気になったことを書くブログです。

【陣風賦】R2.7.25「五輪なき4連休」

五輪開催に合わせて4連休になるよう法改正されたのは2年前の6月のことだった。誰がこんな事態になるのかと予想しただろうか。新型コロナウイルスという未知なる敵に緊張と警戒感はますます強まっている。東京都は連休中の外出を控えるよう呼びかけており、せっかくの連休も満足に楽しむことができない。


▼一方で国はGoToキャンペーンを予定を繰り上げて7月から実施する。東京都民と東京を目的地にする旅行は対象外としたが、それ以外の地域でも感染者数は増えており全国的な感染拡大が見られるなかでの外出奨励策には疑問が残る。


▼国と都のちぐはぐ感は誰が見ても明らかだが、その原因が菅官房長官小池都知事の不仲だとするとたまったもんじゃない。個人的な好き嫌いで政策や判断が左右されて被害を受けるのは約1300万の都民の命である。仲良くなれとは言わないが「東京問題」と切り捨てる国はもう少し大人になるべきであろう。


▼事態は徐々に悪化している。経済優先に進めているアクセルを一時緩めるときではないだろうか。もちろんそのためには補償や補助金が欠かせない。自粛と補償はセットとの声もあるがその通りだ。政府支出をためらう理由はなく出し惜しみしてはならない。


▼本来なら今日が東京五輪開会式の日であった。歴史にもしはないが新型コロナウイルスがなければ世界から観光客が訪れ、世界の関心が日本に集中してたであろう。ワクチン開発と感染流行次第では大会開催すら危ぶまれる。簡素な大会を目指すとのことであるが来年の予想はまったくつかないのが現状だ。果たして来年、笑顔で世界からの来訪を迎えられるのか正念場である。