水師営の別館

Twitterで呟ききれなかったことや最近気になったことを書くブログです。

頑張れ、国民民主党!私が思うこと

衆議院総選挙を終えて

第49回衆議院議員総選挙が終わりました。私が応援していた国民民主党は解散前の8議席を上回り11議席となりました。特に現職6議員は小選挙区での勝利を収め、自力のある議員が多い集団だと感じました。世論調査では支持率がゼロになったり、事前の議席予想で苦戦が予想されたりと厳しい結果も覚悟していましたが、現有議席を上回る結果となり一支持者として安心しています。


とりあえず勝利と言ってもいい今回の総選挙ですが、選挙結果を振り返って思ったことや来年の参院選に向けて必要なことを書きたいと思います。勝利に浮かれることなく勝って兜の緒を締めよという気持ちです。選挙権を得て初めて応援したいと思った政党が国民民主党ですので今後も党が存続することを願っていくつか提言したいと思います。


国民民主党の提言路線、対決より解決が支持された

結党して約1年、国民民主党が貫いてきた政策提言と批判ばかりではない「対決より解決」路線が一定の支持を得た結果が議席増につながったと思います。一律10万円の現金給付や孤独担当大臣の創設など、どの党よりも先駆けて政策提案をしてきた姿は間違ってなかったと言えるでしょう。政策を提言し、与党に丸パクリされても構わないとする柔軟な姿勢は政治のあるべき姿を示していると言えます。


立憲民主党共産党に代表される追及路線、抵抗路線はマスコミに取り上げられ、知名度を高めることに貢献しましたが、国民からは批判ばかりとの印象を持たれることにつながり政治不信の一因になったと思います。与党に対して緊張感を持ちながら是々非々で対応する方針は責任政党としての役割を果たしました。日本のために必要なことは賛成、修正を求める態度は有権者に新鮮に映ったかもしれません。玉木代表には自信を持って今後も国会対応を果たしてほしいです。


残された課題、知名度向上と組織票の足固めに努めよ

しかし、勝ったとはいえ課題もあります。国民民主党のことを今回の総選挙で初めて知った有権者も多いということです。政治に関心のある層、日本にどれだけ国政政党があるか知ってる層は思っているより少ないというのが実情です。Twitterでの呟きを検索しても、過去の民主党と同一視されたり、国民民主党の活動についてよく分かってない人を多く見かけました。所属政治家の地道な政治活動は必要ですし、若者世代に向けてSNSでの発信や交流の場を作ることが必要でしょう。


また、国民民主党は労組(連合)からの支援を受けている政党です。しかしトヨタ労組に代表される野党離れのニュースも見られます。労働者のための政党という原点を忘れず、綿密な日頃からの労組と政治家間のコミュニケーションを行い、組合員の心が離れないような活動実績を重ねていってほしいです。多くの労働者は観念的な主張や現実離れした訴えを政治に期待しているわけではありません。給料が上がること、労働環境がよくなることを望んでいます。そのための政治活動を実行することが求められます。


比例票が足りない!目指せ500万票

国民民主党は総選挙にて約259万票を全国で獲得しました。この票を来年の参院選基礎票にすると比例区ではわずか2議席しか獲得できない計算になります。来年改選の比例区議員は4名です。最低でも400万票は必要ですが、組織内候補が5名立候補するはずなので倍の500万票は欲しいというのが私の思いです。そのためには前述した知名度向上と組合員の結束が求められます。国会で仕事を果たし、地元で顔を売る、日頃の活動の広報を忘れないことが重要となります。


若者世代からの支持が高いことは一つの強みです。投票率を上げるためにも大学やネットでの対話集会を実施したり、活動がマスコミに取り上げられないなら自分たちでSNSで売り込んだりしてほしいです。総選挙では積極財政を訴えました。国民生活の向上に寄与する政策だと思いますので、基本理念とセールスポイントを貫きブレずに活動してもらいたいです。右往左往することは国民にネガティブな印象を与えます。与党そして他の野党に対しても政策中心の対応をすべきでしょう。


中道、現実的、政策中心で活動して選挙に勝とう!

立憲民主党を中心に野党4党は選挙協力(野党共闘)を行いましたが、結果は不発に終わりました。国民から共産党を含めた政権構想はあまりにも偏りが強く、忌避されたと見ています。皇室、自衛隊日米安保といった国の根幹に関わる政策で一致しない政党が政権交代を訴えても非現実的だと思われたはずです。こうした左傾した集団とは距離を置き、改革中道という党の立ち位置を保持することが知名度アップと支持獲得につながると思います。


総選挙では日本維新の会が約4倍の議席獲得となりました。非自民かつ非立憲共産の層からの支持を集めました。大阪を中心に支持を広げた維新は与党に対して是々非々、審議拒否をしない、野党共闘もしないと立場が明確です。維新と国民民主党の議員数を合わせれば予算案を伴う法案提出が可能です。勢いのある維新と協力することは魅力的にも見えますが、あくまでも政策を吟味した上で部分的に協力する程度に留めるべきでしょう。国民民主党の売りの経済政策が異なりますし、新自由主義的色彩の強い維新と一体的に見られることは得にならないと思います。


国民民主党の攻勢は始まったばかりです。今回の躍進を確かなものにするためにもこれからの振る舞いが真価が問われると思います。積極財政という経済政策を貫き、現実的な外交・安全保障政策を議論し、与党にはない進歩的な価値観をアピールすることで政治に必要な存在と思われるようにすることが欠かせません。国民に認知され、投票してもいいと思われるための近道はありません。あくまでも愚直に政策を訴えることが最大の選挙活動です。参院選での勝利を祈ります。