水師営の別館

Twitterで呟ききれなかったことや最近気になったことを書くブログです。

WBCを終えて

栄冠を求めて戦った侍たちが負けた。破竹の勢いも続かず、アメリカの地で破れた野球日本代表…並外れた能力を持つメジャーリーガー相手に2-1という結果に終わりました。決勝で4年前の雪辱を果たすという挑戦も叶わないことに悔しさを感じるファンもいることでしょう。しかし私は彼らの武勲を称えたいと思います。



破れた米国戦も紙一重の試合だったと思います。ミスが試合の明暗を分けてはしまいましたが、選手を責めても意味がありません。過去を追いかてもしょうがないのですから。そして菅野は相変わらずキレキレの直球と変化球を投げてくれました。シーズン中に投げるときと同じく頼もしかったのですが、援護率の低さもまた相変わらずシーズン中と同じだったのは不思議でなりません…



ベスト4で終わるまで無傷の6連勝でしたが、全体的に打力のあるチームだったので見ていて楽しい試合が多かったですね。日本の主砲として機能した筒香、先頭打者として牽引した山田、意外性を最後まで保った小林と役者が揃い、ここぞというときに点が入った時には感動させられましたね。巨人ファンの私としては坂本も好調だったので湿った巨人打線を活性化させてほしいと願うばかりです。



敗戦投手となってしまったものの千賀は大会中安定感抜群の投手でしたし、運命の無情さを嘆くしかないです。彼のフォークは世界でも通用したのですから。予選からほぼ毎回マウンドに上がった牧田は本当にお疲れさまでしたねと声をかけてあげたい気持ちです。イスラエル戦での内容は疲労の蓄積と思いたいですが、シーズンに悪影響が生じないように…と感じました。



決勝はプエルトリコとアメリカの試合となりました。両チームとも第一線で活躍する能力者ばかり揃っています。結果はベースボールの母国、アメリカの初優勝となりました。じわりじわりと追加点をあげ、ダメ押しのまたダメ押しで勝負ありという印象でした。次回大会は連覇がかかるわけだから当然、4年後も最高のメンバーが揃うはずだと期待してます。



盛り上がった大会であった一方、まだまだ野球はサッカーのように世界規模と言えません。出場16か国の多くが環太平洋地域だし、最初の予選を含めても28か国とまだまだ発展途上の競技です。大健闘を示したイスラエルユダヤ系アメリカ人主体のチームでしたし、その国や地域での定着が今後の課題でしょう。欧州での広がりや近隣で言えば東南アジアでの野球認知が高まればいいなと考えます。



戦いを終え、今度は各チームに戻ってのリーグ戦が始まります。国外の野球人気向上も重要ですが、あの熱戦を見て国内でも野球、面白いねと感じた人がいると嬉しいですね。WBCが最初のきっかけとしてプロ野球ファンになってくれる人が増えてほしいです。(地上波ではそんなにやってないけど)BSやCSでは毎日放送してるのでぜひ贔屓チームを見つけてほしいし、球場にも足を運んでほしいです!