水師営の別館

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20代からの早期リタイア計画「早期リタイアと住居問題」

地図アプリで見た住宅地

地図を眺めることが好きな私は、暇なときスマホで航空地図を見ることがあります。あれこれ見る中で興味深く思うのが大規模な一戸建ての住宅地です。山を切り開いたり、区画整理したりした郊外の土地に住宅が密集する様子は一際目立つものがあります。あるがままに街が発展したというより、計画づけられ完成した街という「シムシティ」的なところに興味深さを抱きます。


とはいえ早期リタイア志望で「家庭・持ち家・車」という人生に憧れのない私には、こうした住宅地は無縁な存在です。「こんな場所に家を買えば、多少広いけど高く売れないし、ローンに縛られ会社は辞められないし、郊外の家から長時間通勤を強いられるのでしょ?」と悲観的な要素でいっぱいだからです。しかし居住地という問題は早期リタイアにとって重大な問題ですし、長期的に見てどうすればよいのか考える必要があります。


ローンに縛られるリスク

東京で所帯持ちがマンションまたは家を買うとなると約5000万円程度は必要でしょう。たとえ一人暮らしをするとしても約2~3000万円は必要なはずです。金利もつくので実際に支払う額はそれ以上となりますし、資産として見ることもできますが、大きな負債がのし掛かるという点で見逃すことはできません。


途方もない額を返済するためにひたすら働き続けるということはやはり早期リタイアを遠退かせ、返済すなわち労働という状況を作ってしまいます。やはり負債は限りなくゼロであることが、早期リタイアのためには必要かと思います。リスクとなる芽を摘んでおきたいからです。たとえ返済が終わっても固定資産税や修繕費、共益費などは一生つきまとうことも頭に入れておかなければなりません。


新築という固定観念

その一方で返済が終了すると毎月にかかるお金は賃貸に比べ著しく低減されますし、老後が長引けば長引くほど持ち家のメリットは生かされます。それを思うと必ずしも持ち家がダメとは言えませんし高齢者が賃貸契約しづらい現実は否定できません。そこで私はローンの負担を減らし、持ち家のメリットを生かすなら中古物件でいいのではないかと考えます。


これからの日本は空き家が増えていく時代です。新築にこだわらず、条件のいい家に住むことが懐と心にゆとりを持たせることでしょう。また住宅手当や借上社宅などの家賃補助が期待できる場合、無理に若いうちから持ち家を持たず、貯めに貯めて家賃補助が少なくなったときにまとまった額を頭金に充てればローンも抑えることが可能でしょう。


実家の有無も念頭に

新築にこだわらない、家賃補助の程度という要素に加え、相続できる実家があるかどうかも大きな要素でしょう。すでに新築同然、または父母の代で建て替える予定などの場合、これを活用する他ないと思います。受け継いだとき老朽化が進んでいたとしても、修繕費だけで済めば当然お金はローンに比べ安く浮きます。一つの要素だけを見て持ち家か賃貸かを論じるのは不適当でしょう。


私の場合、家賃補助を最大限に生かすためにサラリーマン時代は賃貸で暮らし、早期リタイア生活に入って以降は賃貸でしばらく暮らしながらも、60歳頃には実家を受け継いで生活したいと思います。元気なうちは都会の生活を満喫し、ある程度年老いた頃には田舎の実家で暮らしたいという夢があります。これらを叶えるためにも今は家賃補助の恩恵を受けて働き続けざるを得ないのは悲しいけど現実でもあります。