【陣風賦】R2.3.5「日向坂で会いましょうを見て」
家のハードディスクには録画したはいいもののまだ視聴していない番組が数多く保存されている。「日向坂で会いましょう」の初回放送もその一つであり、先日たまたま過去に振り返って見ることにした。
▼放送は日向坂46の前史「けやき坂46」時代を振り返る内容であり、そこにメンバーのエピソードトークを挟むという構成であった。その番組を見て私の印象に残ったのはバラエティー番組らしくボケを連発し、収録を盛り上げようとする「卒業メンバー」の姿だった。
▼自称おひさま*1の私にとって特段思い入れのあるメンバー、少なくとも贔屓はしてなかったが、アイドルのバラエティー番組にとってボケを繰り出し、声を出す存在は番組にとって貴重な人材ではなかっただろうか。MCのオードリーも話を振りやすかったことだろうし、私には活躍するその姿がどうしても忘れられなかった。
▼アイドルには御法度の男女交際が原因で卒業を余儀なくされた形だが、それでもなお惜別のツイート*2を送った共演者もいた。番組演出や構成において悔やむべき人を失ったと言ってよいだろう。そう思いながらも私はリアルタイムで見た彼女のいない最新話を思い起こした。
▼いなくなればいなくなったで番組は何事もなかったかのように成り立っているのだ。それに各メンバーのバラエティースキルはめきめきと上達している。日常とは誰かが欠けても当たり前のように展開されるのだと痛感させられた。「代わりはいくらでもいる」という言葉もあるがそれは決して日向坂だけでなく社会の中であってもそうだし、組織が前進していくためには避けがたい感覚を表しているのだと悟った。