水師営の別館

Twitterで呟ききれなかったことや最近気になったことを書くブログです。

もっと面倒になる就活?

いつもならプロ野球開幕!と考える時期ですが、今年はそういきませんね。理由は就活です…プレエントリーでポチポチしては、あちこちに行って説明会、そして「できた」大学生を演じるESの記入と面倒臭さ満点です。この面倒さは我々の親世代の就活と比べると明白でしょう。なぜなら景気は上り坂、四大卒は今の半分、面接は2~3回、真っ黒スーツなんて不要などという環境ですから。


我々はただ懐古主義に傾き、羨望の眼差しを向けるしかなく、この面倒臭さからは逃げられないでしょう。あんな時代は経済的にも、社会構造的にももう2度と現れないのですから…しかし、これから数年後はもっと手間がかかる時代に入るのではないかと思います。煩雑さは加速してるのにもっと加速するのかと驚く人もいるでしょうがそう考える理由が3つあります。


一つ目は「インターンを前提とした就活」です。長期休暇に行う企業実習への参加者は増加する状況にありますが、必ずしも行く必要はないのが現状。しかし参加して当然の風潮がこのまま強まり、就活の必須条件になりかねないと見てます。国もインターンをキャリア教育や授業の単位として活用しようとしてますからね。就活前倒し化と失われし長期休暇、これはダブルできついですね。


二つ目は「偽装SNS」です。「実名SNSがないと不信感を抱く」という発言を聞いたとの旨のツイートが反響を呼んでましたね。これは極端な例だけど、採用過程の複雑化の一つ、そして『リア充』であることを強いる社会と化した日本ではなんら不思議なことではないのかもしれません。自己防衛として虚構に満ちた投稿の数々…キラキラすることに疲弊した社会に拍車をかけそうな動きです。


最後は「ボランティアの流行」です。手続きの複雑化や相互不信のなれの果てという2つの理由とは違い、単なる時期的な都合です。そう3年後には東京五輪⚫パラ五輪がありますから…ESはいい子の証明書として今後も続くでしょうから、運営ボランティアはネタとして良質なはずです。頑張ったこと、苦労したこと、リーダーシップを発揮したこと等々…定番ネタ対策として書きやすいですよね。


こんな茶番、滑稽、欺瞞の源泉、それは日本経済の低迷でしょう。上り坂の時代なら大量採用しても会社は儲かる、期待外れがいてもじきに育つだろうし、次の採用で期待すればいいという鷹揚な態度が可能でした。しかし業績不振や新興国の台頭は失敗を許さない環境を作りました。その中には当然「人事で失敗できない」も含まれ、そのリスクは学生に転嫁することになったのでしょう。


昨今のES、GD、面接の嵐を「コミュ力、協調性」を題目に行われますが、本質は「人事は採用で失敗しなかった」という弁解でしかないはずです。加えてそんな苦難の時に入社した人々は自ずと似た価値観や経験を持つものを好むのは想像できます。一度スゴいエピソードで成功した世代が誕生するとそれが再生産される負のスパイラルは止まることを知りません…


想定した最悪の三重苦の冷や飯を喰うのは今の高校生以降でしょう。その時我々は、自分達は辛い目に遭ったから君らも苦しい目に遭って当然と思うのか、こんな喜劇を繰り返して20数年、何も変わらなかったと悟り方向転換をするのか選択が問われるはずです。嘆きながら私は「シューカツ」の「いい子」というプリンシパルを演じるのでしょう。こんな劇、早く千秋楽を迎えたいものです。

野球中継の記憶

プロ野球のキャンプは終わり、3月末の開幕を前にオープン戦が始まりましたね。最後の選抜段階であり、今季の展望を占う大事な調整時期ですね。そして今年はWBC開催年です!どんな試合を見せてくれるのか期待しましょう…公式戦を前に、強化試合・壮行試合、そしてWBC本戦と3月初旬から試合を見られるのは野球ファンとして嬉しい限りです。


こうした国際試合は地上波で放送され盛り上がりますが、公式戦の地上波中継、特にその代表例たる巨人戦のナイター中継は本当に激減しましたね。2009年に巨人戦を長年放送してきた日テレがナイター中継を大幅削減して以来、野球中継=BSもしくはCSという感覚が確立したように思います。今日はその地上波野球中継の話です。


私がプロ野球に興味を持った2003年には毎日地上波で放送されてました。7時になるとチャンネルをすぐに野球中継に合わせ、夕食を食べながら野球好きの父と子が熱中して見ていた記憶があります。そして9時前になると当然のように中継は最大30分~60分の延長。しかしその当時の私は9時頃に寝る決まりだったので翌朝に結果を知ることもありましたね。


BSやCSなんてものはその頃、我が家になかったので地上波で映らない6時から7時はラジオで聴いてたし、中継が延長しそうになると母は9時以降のドラマの予約を修正していました。ビデオデッキは今のハードディスクのように自動で対応してくれないので、そのまま放置していると冒頭数十分が野球中継…という悲劇を引き起こすからです。


この悲劇の積み重ねが特に女性層のアンチプロ野球感情を助長させたのかも…と感じますが、これがつい10数年前の野球中継を囲むありふれた家庭環境だったと思います。バラエティー番組などが野球中継のせいで何週も休止になることもありましたね。北海道や関西など地方では今も地上波中継は健在でしょうが、全国ネットではもはや風前の灯です。


理由は明白で、一に視聴率の凋落、二に価値観の多様化、三にファンの分散でしょう。2005年、5位に終わった巨人の成績はファンの支持を失う要因になりました。また価値観の多様化はスポーツ=野球という図式を崩しました。こうした巨人離れからの野球離れを危惧した他球団は地域密着を加速させた結果、巨人戦は高視聴率コンテンツとしての地位を失いました。


地上波では不人気な野球中継ですが、固定層はいるのでBS等に転進して人気を博しています。地上波の悪ノリがなく、試合終了まで放送してくれるので問題ナシと思う人もいるでしょうが、地上波に比べて存在感が薄まったことは否定できません。BSやCSの普及率は高まってますが、テレビ=地上波の構図は変わってない以上、過去に比べプロ野球を取り囲む環境は厳しくなったと言えます。


満員の球場、BS等での人気はこれまでの野球人気の貯金の結果です。公式戦のナイター中継を知らぬ小中学生が大きくなったとき、プロ野球が気づいたらオワコンとなってしまっては遅いのです。そうならないよう球界全体の努力を願いたいものです。

あのCM、どう思う?

いよいよ3月が到来…カタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
震える理由は言わずもがな、今後数十年、あるいは一生の職を決める就活の解禁月だからです。もうすでに就活は始まってると言う人もいるでしょうが、一日インターン程度では採用に直結しないだろうし、コネやリクルーターは生得的な運だから、それに一喜一憂する必要はないと願望を込め私はそう考えています。


いざ職探しが始まれば、ESの「頑張ったことエピソード」や「苦労したことエピソード」を作るために苦しむ未来が見えますが、その話はまた今度に…今日のお題はその就活を支える情報サイトのCMです。そうマ○ナビとかリ○ナビのこと。この大手2社のCMに違和感のみ覚えるばかりです。その違和感を3つの理由に集約してみました。


まず第一に「夢や希望を語るフレーム」という欺瞞です。大抵の子は就職という過程をもって現実を見ることになるでしょう。小さい頃や中高生時代になりたかった夢を諦めて現実的な就職先を選択し、親を安心させることに努めるはずです。希望を捨てて身の程に合った企業を選択することになる現実とずれたCMを見かけてはイラッとしてしまいます。


第二に「我々は応援してるよ!」感の押しつけがましさ。背中の後押し感を彼らは醸し出しながらもいざ蓋を開ければ、もっとエントリーしろとウェブ画面で煽ったり、あれやこれが就活に必須だよと宣伝してくるDMの送付…応援というより不安を煽り儲けようとする魂胆が丸見え。いちいちCMで優しさを押しつけられてもなんのこっちゃの一言です(笑)


最後に「就活は前向きにやるもの!」という図式。多くの皆さんは大志や信念を抱いて始めるより、必要性に迫られて始めるはずです。生活するためにはお金が必要ですからね。中の人は無能なのでたくさん落ちると覚悟してますが、それでも「よし次!」と方向転換はできないはず…「二度とこの会社には銭を出さないぞ💢」と一生の怨念になりそうです。


散々こき下ろし非難した一方で、就活の現実をまざまざと表現したガス会社のCMは炎上騒ぎを起こし、放映中止になった記憶も新しいですね。嘘の優しさに満ちた宣伝も超現実主義に満ちた宣伝も嫌われる世の中でそれなりにウケのいいコマーシャルは何なのか?それを考えると無難なものを求めて毎年似たような作りになるのかもしれませんね。


その先の出口が苦しみなのか、幸せなのかは分かりませんが、力を尽くし、神のご加護を願い3月を迎えるつもりです。

今後のブログについて

先日のアンケートを踏まえて今後のブログ記事の方針についてまとめたものを発表します。


一番多かったのが「野球の話題」でした。まだシーズンは開幕してないのですが、始まったら現地観戦の感想をまとめたものやひいきチームの巨人への直言を書いていきたいと思います。もちろん球界全体に言えることや他球団の話も知ってる限りで書こうと思います。


次に多かったのが「身の回りの話題」。どこかへ行ったとか、何をしたとか、見かけた人の話とか、ちょっと他の人に話したくなるネタがあったときに書こうと思います。これは3番目に多かった「大学(生)の話題」にも関連するので就活とか授業とかも広い意味での身の回りの話題として取り上げるつもりです。


時事的なお話はTwitterで少しやって、どうしても140字以上に話したくなったときにここで書きます。このブログはTwitterの番外編、スピンオフのような位置付けなので頻繁な更新はありませんが見ていただけると嬉しいです!

11日の土曜日

今日、2月11日は「建国記念の日」です。悠久の歴史を偲び、祖国の生まれた日を祝う意義深い、素晴らしい日ですね。とはいえ今日は土曜日なので祝日感が半減。日曜日ではないので振り替え休日も当然ありません…


日本書紀』によると、紀元前660年の1月1日(旧暦)に橿原宮で神武天皇が即位を宣言した日とされ、それを新暦に直すと2月11日になるから建国記念の日として今日が祝日になっているのです。国の成立がよく分からないほど古くまで、神話の時代まで遡るので、どこまでが確かなのかは分かりませんが、神話と歴史が織り成してきた日本の歩みに思いを馳せるいい日だと思います。


こう説教くさいことを書きながらも私は長期休暇の最中、毎日がお休みなので祝日だからといって変わったことは特にしてません。去年も『古事記』や『日本書紀』を読もうと決意しても読まなかったし、今年こそは()という気持ちで頑張りたいと思います。


今年で建国2677年を迎えた日本。過去には、昭和15年に「紀元2600年」を祝う行事が国策的事情のもと大々的に開催されましたが、23年後の「紀元2700年」にも何か行事をするのでしょうか?私は記念硬貨ファンなので、少なくとも「建国2700年記念 1000円銀貨 1万円金貨」なんてものが販売されたらいいなと期待を寄せています。