【陣風賦】R2.4.30「戦い抜こう対コロナ戦」

定期的に父に電話をかけているが、話のメインになるのはコロナのことばかりである。どうやら父の会社では東京や大阪といった大都市圏からの子の帰省を中止するよう求めているらしい。父はインフラ業界に勤めるだけあって業務的にも、仕事の進め方的にもテレワークが進まない。進まない中でなんとか感染防止を果たしたいという苦悩が垣間見えた。

▼その子が住む東京都では感染拡大防止に向けてテレビでＣＭを放映している。人気YouTuberが登場し「ステイホーム」「ソーシャルディスタンス」を呼び掛ける内容だ。みんなでこの非常時を乗り切るためにも若者も知る著名人も一役買ったという感じだろう。

▼人と人の接触を極力８割下げることが感染拡大を抑える有効な手段と言われている。人に会いたいという気持ちもよく分かるが、ぐっとこらえてリモート飲み会やリモート会議にする。直接会わずとも人と人との絆はそう簡単に崩れないということをこの難局の中で証明したい。

▼毎日の東京都内の感染者数の報告を見ると一時のピークは過ぎ去ったかに思われる。しかし油断は禁物だ。第二波、第三波が押し寄せているという。今も日夜前線で力戦奮闘する医療従事者にさらなる負担をかけないためにも今、元気でいる我々の過ごし方が問われているのだ。

▼緊急事態宣言からもうすぐ１か月が経とうとしているが、もう１か月延長と政府高官の中では検討されている。もう一頑張りがいつまで続くのかという声もあるが、国民一丸となって大型連休は自粛したという光景や数字を期限が切れる来月６日までに見せようではないか。長期戦が覚悟されるが私は一億の底力を信じたい。