水師営の別館

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【陣風賦】R2.4.20「パン職人、廣瀬さんの言葉」

親以外の大人から叱られる経験が少なくなっているのが最近の若者だ。近所付き合いの減少や不審者に間違われないためにという理由があるが、叱ってくれる大人というのは本当に貴重な存在である。今週放送の「欅って書けない」はそんなことを思い出させてくれた。


▼パン職人の廣瀬さんを訪れ、パン作りに挑んだアイドル二人は、事前に返事をするようにと言われていたもののそれができなかったために厳しく注意された。「返事が社会生活の基本だろ」というパン職人からの言葉は全くその通りである。自分は果たしてできているだろうかと自問自答した方も多かったのではなかろうか。


▼また、叱る側にも叱る技術が必要だと感じた。闇雲に怒るのではなく、要所を捉えて指導し、叱るだけではなく褒めるべき点は褒めるということはそう簡単にできない。番組終了後に多くの視聴者を感動させ、感謝させたのはこのためだろう。


▼放送後の感想として厳しい言葉に肯定的意見が多かったのは救いである。アイドルというフィルターを通せば何でも擁護するわけではないということを示すことができた。各視聴者の心に刺さったということは当事者であるアイドル各人の心にも当然ながら刺さったに違いない。


▼廣瀬さんは「あなた方が人々に夢を与えるのにただ歌って踊ってればいいってもんじゃないと思う」と言った。一生懸命に歌い、踊り、気持ちが込もっているからこそ感動を与え、人々に強い共感や支持をもたらすということを見事に言い当てている。シングルがいまだ発売されず迷走感すら漂うグループの背筋を正す金言となれば幸いである。