水師営の別館

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俺の退職の話「障害者手帳を取得」

障害者手帳を取得しました

7月に障害者手帳を申請しましたが、無事取得することができました。申請から取得までに3か月かかるため、今月になってようやく手にすることができました。私が取得したのは「精神障害者保健福祉手帳」というものです。等級は3級で一番軽いもので、予想してた通りとなりました。うつ病を患い休職、退職を経て一つの区切りとなった障害者手帳の取得から思ったことを今回は述べたいと思います。


また障害者手帳を得たことで受けられる優遇や割引などについても書いていきます。早速受けたサービスもありますので、障害者は社会から守られているということについてお伝えしたいと思います。


役所に行って手帳の交付を受ける

障害者手帳申請時に役所からは手続きに3か月かかること、完成の際に役所からは連絡できないので申請者から電話をしてほしいと言われました。早く手にしたかったので申請から3か月経つとすぐに役所に電話しました。電話では申請時に記入した申請書の写しとはんこを持ってくるように伝えられました。翌日、役所を訪れ申請書の写しを見せると手帳を渡されました。はんこは受け取りを示すサイン代わりのものでした。


手続きとしてはほんの4、5分で終了しました。まず思ったのは申請が問題なく通ってよかったということでした。障害者になったという実感はなかったのですが、これで公的に自分の精神障害が認められたという安堵感はありました。退職してから休養生活が続き、うつ病も落ち着いてきたので病気で苦労しているという感覚はありませんが、今後の社会復帰に備え転ばぬ先の杖として持っておいた方が助けになると考えています。この先の障害者雇用を見据えても必要な障害者手帳でした。


障害者手帳で受けられるサービスを早速申請

障害者手帳申請前から受けられるサービスは何かについて調べていました。必要な支えが乏しければ取得する意味がありませんし、障害者になるという決断をする上で重要な要素でした。障害者手帳を取得した現在は無職なのでなおさらその重要性が高まっていると感じています。


まず最初に申請したのは「精神障害者都営交通乗車証」でした。これは都営交通(都電、都バス、都営地下鉄及び日暮里・舎人ライナー)の全運行区間を無料で利用できるものです。都営地下鉄を利用しているので定期券が切れた今、非常に助かるサービスです。交通費が大幅に圧縮されるので外出も気兼ねなく行うことができます。次に携帯代の割引を申請しにお店に行きました。私はソフトバンクユーザーなので今のスマホプランだと220円の割引になります。使えるものは使っておこうと思い来月からの適用となりました。


その他のサービスや税金の控除について

この他にも調べたら映画の鑑賞チケットの割引や博物館、美術館の無料というサービスを受けられることが分かりました。どうしても引きこもりがちな日常において外出を助ける支援があることは心強いです。無職や障害者は低所得者が多いのでこうしたサービスで生活が支えられている感じがします。


また障害者控除というものがあり、所得金額から級に応じた額が控除されます。私の場合、精神障害者の3級ですので所得税が27万円控除され、住民税が26万円控除されます。年末調整や確定申告の際に申告することで税金の支払いが軽減されます。私自身無職なので現在は所得が発生してませんが、2020年8月まで就職していた分の所得があるので来年の確定申告でいくらか税金が安くなります。低所得を支える大事な税制です。


権利はありがたく行使します

障害者になってただちに生活に不都合が生じたわけではありませんが、無職生活において負担を軽減するために使えるものは使おうと思っています。ことさらサービスを受けられることを大声で主張するわけではありませんが、大事な権利ですのでありがたく使わせてもらおうと思っています。また社会復帰を果たしても給料は健常者に比べ低くなることが予想されるため、税金の控除があることは心強いです。


私のようにうつ病を患い、精神を病んでいる方は障害者手帳の取得を前向きに検討されることをおすすめします。病気の苦しみから解放されるわけではありませんが、少しでも負担軽減につながる福祉サービスなどを受けることは生活の改善につながります。個人的には都営地下鉄がタダで乗れるので、これを活用して通院や遊び、散策などに利用したいです。障害者手帳は自らを助ける第一歩です。